脳・脊髄神経や交感神経節の近傍に針を刺入して、局所麻酔薬または神経破壊薬を用いて化学的に、あるいは高周波熱凝固法や圧迫などによって物理的に、神経機能を一時的にまたは長期的に遮断する方法

ペインクリニック学会の定義では、このような難しい言葉で表現されますが、簡単に説明すると、痛みの原因となる神経の近くに薬・熱・圧迫などを用いて、その神経の働きをなくす、あるいはにぶくさせることによって、痛みを緩和する方法です。

透視下神経ブロックと超音波ガイド下神経ブロック

そして、その痛みの原因の神経の場所まで注射の針先をもっていくときに、X線で骨との位置関係をみながら行うのが「透視下神経ブロック」で、超音波で血管や筋肉、そして神経そのものを確認しながら行うのが「超音波ガイド下神経ブロック」です。
それぞれの方法は一長一短で、目的とする神経によって、また患者様の状態によって、より安全な方法を選べるよう、当クリニックでは両方の手技を行える環境を整えています。内服薬治療や理学療法機器よりも即効性のある治療法ですので、「注射はちょっと・・・」と思われる方にも、ぜひ一度試していただきたい治療法です。