ペインクリニックとは?

痛み(ペイン)には、身体の異常事態を教えてくれる大切な働きがあります。しかし、それが続くと、生活の質を低下させることになります。そこで、痛みの悪循環に陥る前に、痛みを早くやわらげることがとても大切になります。
ペインクリニックでは、お薬や神経ブロックなどの方法を用いて、痛みをやわらげる治療を行っています。
痛みの治療にあたっては、あなたの痛みを専門的に診察し、診断と適切な治療を計画します。
この程度の痛みで・・・などとは思わず、早期治療が大切だということはどんな病気も同じことです。
我慢すれば我慢しただけ、治療期間も長くなることが多いです。

痛みの悪循環とは?

痛みの悪循環は、ケガや病気などによる痛みがきっかけとなって生じます。痛みがおきることにより交感神経が興奮すると、血管がちぢまり血の巡りが悪くなり、それによる痛みや筋肉のこむら返りが起きたりします。さらには血管から分泌される痛み物質による痛みが生じます。
血の巡りの悪化は痛みの場所の酸素欠乏状態をもたらし、痛み物質がたまっていき痛みを増幅させます。また、交感神経の興奮自体が痛みを感じる神経を過敏にさせます。これらの現象により、きっかけとなった痛みより、程度や範囲がさらに強い痛みとなり、性質も変化します。長い間悪循環を繰り返してきた痛みは、きっかけが完全に治ったあともしつこく残ります。
こういった悪循環を断ち切るには、わずかな時間でも血の巡りをよくして、痛み物質をたまっている場所から洗い流してやることを繰り返し行うことです。
以上が、体内で起きている「痛みの悪循環」ですが、痛みに苦しんでいる人は、運動や外出がおっくうになって、痛みを抱えた表情でまわりの人と接するのがお互いにつらくなってしまったり、と生活の上での痛みによる痛み以外の様々なストレスが、さらに痛みを悪くさせ、それがまたさらに生活の質を低下させるという悪循環もあると思います。

なぜ、なかなか治らない痛みがあるのですか?

痛みは一種類ではありません。
天候が悪いときなどに痛くなる神経痛は、すり傷や切り傷の痛みと同じではありません。当然、治療薬や治療法も異なってきますから、痛みがどんなタイプかを診断することが必要です。
痛みのタイプについて、きちんと評価をし、あなたに最適な「あなたのため」の治療法が見つかります。

ペインクリニックにかかるとき、今かかっている診療科やかかりつけ医に伝えますか?

できるだけ、現在かかられている医療機関で紹介状を頂いてからご来院ください。安全で確実な痛みの診断・治療が出来ます。現在かかられている診療科と、治療が重ならないよう十分連携をとりあって診療していくことが大切です。

ペインクリニックにかかるとき、何を準備すべきでしょうか?

・現在かかっている医療機関からの紹介状・・・可能なら
・現在服用しているお薬(お薬手帳)・・・・・必ず
・医療機関からもらった説明書・検査結果・・・可能なら
・あなたの痛みのプロフィール(問診票)・・・問診票をこちらのリンクから開いて印刷していただき、ご記入の上(わかるところだけで結構です)ご来院いただけますよう、ご協力ください。よろしくお願いします。
持ってきていただきたい